理想的な腸内細菌のバランスが良いとどんな効果が？

理想的な腸内細菌のバランスは「善玉菌20％、日和見菌70％、悪玉菌10％」です。このバランスが保たれている人は、免疫力が高いのはもちろん、健康面、美容面、メンタル面にも次のような好影響があると言われています。

理想的な腸内細菌のバランス

健康面への効果

・免疫力がアップし風邪を引きにくくなる
・アレルギーが出にくい
・がんや糖尿病、動脈硬化などの病気にかかりにくくなる
・自律神経を安定させ、夜ぐっすりと眠ることができる

美容面への効果

・便秘知らずで肌がキレイになる
・血流がアップして代謝が上がり、食べても太りにくい体質になる
・むくみにくくなる
・老化のスピードが遅く、若々しさを保てる＝アンチエイジングになる

メンタル面への効果

・前向きになる
・クヨクヨしなくなる
・判断力がアップする
・チャレンジ精神が出てくる

食べても太りにくい人の腸内細菌は「痩せ菌」と呼ばれており、腸内環境を改善することで脂肪の蓄積を予防したり、代謝を上げてエネルギーの消費を促す効果があります。また、細菌では腸内環境とうつ病や自閉症、パーキンソン病といあった脳やメンタルヘルスとの関連が報告されていて、腸への注目度が高まっています。

「痩せ菌」に関連して

多くの方が肥満に悩んでいると思いますが、なかには食事制限や運動をしているのに、なかなか痩せにくいという場合があります。日和見菌の一種である「ファーミキューテス」という太らせ菌、いわゆる「デブ菌」の割合が多く、特徴は、とにかく栄養素を過剰に吸収してしまうこと。通常は吸収できない難吸収性の食物繊維すら分解してしまうため、極端に言えば、「水を飲んでも太ってしまう」ような人もいます。どんな便からも栄養素を過剰に吸収しすぎてしまうことも痩せにくい原因の一つ！

逆に同じく日和見菌「バクテロイデス」という腸内細菌が多い人は、食べても太らない痩せ型の人が多いと言われます。