アトピー×ニキビのお肌の不調。実は原因は同じ。
「アトピー気味な乾燥が強いお肌に悩みつつも、ニキビもできやすい」こんな肌悩みの方と二人三脚で肌改善を続けています。彼女、すぐ暴走するので、いったん今まで経験したこと、私からのアドバイスをブログに記そうと思います。
ほかにもこんなお肌状態でお悩みの方がいらっしゃるかもしれません。一緒に読んでくださると嬉しいです。
乾燥と皮脂分泌過剰という真逆の肌状態と捉えがちですが、お肌の表皮のバリア機能が弱まっている点に着目すると2つの辛い症状をまとめて治すためには「どう保湿するか」です。
今この☝計測器は非常に調子が悪いので、あまり使っていないのですが…。
お肌バランス、年齢別の水分、油分を計測しています。
アトピー性皮膚炎の原因ははっきりと特定されていないものの、このような説が有力です。
お肌のバリア機能の低下によって慢性的に皮膚炎が生じやすいというもの。アトピーの方の角質層は水分量が少なく乾燥しており、肌バリアの構成要素である天然保湿因子(MNF)やセラミドが３５％ほど少ないというデータもあるそうです。お肌のバリア機能が低い、つまり外部刺激から肌を守る機能が低いために、ちょっとした刺激で肌トラブルが出てしまうというわけです。
アトピー肌の方はニキビができやすい
「慢性的な乾燥に悩んでるのにニキビ？」と思う方もいらっしゃると思いますが、私たちエステティシャンは、実際にたくさんの方のお肌を触ってきて、「アトピーの方は普通の人以上に肌の保湿ケアを行っていないと、空気が乾燥する冬場にニキビが発生しやすい」と感じています。特に、肌バリアの機能低下による大人ニキビは、角質層が乾燥しやすい冬場に悪化する傾向があります。アトピーが悪化する原因とニキビの発生要因が同じである以上、正しいケアを行えば2つの症状を同時に軽減させることも可能なのです。
肌刺激を避け、オイルを避ける(つかうなら超良質のものを)
アトピー肌の方は可能な限り外部刺激を減らす努力が必要です。摩擦、日光、そして合成界面活性剤。さらにオイルではリノール酸などのω-6脂肪酸にはアレルギー反応を促進する働きがありますので使うなら厳選した良質のものを。摩擦をさけるクレンジング方法で、お肌に悪影響を及ぼさないクレンジング剤を選ぶことが最も大事です。「実は、化粧水やクリームなどの与えたものがお肌に入る」よりも「酸化した汚れ(メイクや皮脂)を落とすときに及ぼす悪影響」の方が大きいこともあります。ファンデーションなどは、クレンジング剤で乳化させるか、物理的に拭き取って付着した汚れを減らして洗い流すという方法でしか落ちません。前者のクレンジング剤で乳化させる方法を取っている人の方が圧倒的に多く、便利で簡単ですが、どんなクレンジング剤を使うかはとても重要です。オイルクレンジングだからダメ、ジェルだから大丈夫ではなく、どのような成分で落としているのか確認して使うことが大事です。どんなにお肌に与えるものが良くても、クレンジングでお肌をダメにしている方、本当にたくさんいます。今日明日に影響がでるものではないので、気づかないうちに何年もお肌にダメージを与え、「良い化粧品使ってるはずなのに」とご本人様は思っていても「日々何十年も使ってきたクレンジング剤が、乾燥を生み、お肌の水分を蓄えるスポンジをどんどん薄くして、水分を蓄えられないお肌にして、それがお顔の日々のむくみとあいまってたるみを作っていった」なんてことは本当にあるこわーい話なのです。これはアトピー肌の方に限らず、乾燥肌、普通肌の方にも混合肌、オイリー肌の方にも当てはまる話です。ちなみに乾燥肌の方がこの場合、一番ダメージを受けやすい肌質です。
アトピー傾向の方の保湿とクレンジングの選び方
アトピー肌の方は昔から、遺伝的要因、環境要因といわれてきましたが、近年、角質層の表皮バリア機能の低下という考えが有力視されるようになってきました。ただ、アトピー傾向があると、間違ったケアを行うことによってかえって悪化する可能性が高いので、毛穴を詰まらせないようにクレンジング、肌洗浄を行うことと保湿をしっかり行うことを基本として、クレンジングの素材と保湿の方法を良く考えることが大事です。
アトピーの方はセラミドがもともと不足しているので、化粧品の素材としては高めですが、セラミドの化粧品を使って保湿するのが一番良いと思います。そしてお肌に優しいクレンジング剤を選んで、適量を、正しい方法で使うことが大切です。
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