季節は梅雨へ「長夏」
現代医学でいえば、最先端の精密検査機器で体を測定して、細胞を取り、血液を採取して数値を見て病気かどうかを判断していくところを、
「陰陽五行説」で舌や脈、顔色など、体のあらゆる部分に現れるサインをもとに体のバランスをはかる東洋医学。病気の一歩手前の「未病」の状態を読み取ることもできると言われます。病気ではないけどなんだか調子が悪いという「不定愁訴」を分析できるのは東洋医学ならでは。現代医学においてもこの陰陽五行説をもとに予防医学が行われるようになりました。
陰陽五行説は4000年の東洋医学の歴史の中で構築した、膨大な統計データの解析結果。この分析法によって、陰陽五行説では季節にも５つの異なった気(パワー)があると言われ、普段は「四季」「フォーシーズンズ」で考える1年もここでは「春・長夏・夏・秋・冬」の５つに分類します。長夏がなくても、季節が変われば、新しい自然界のエネルギーの影響を受けて体は変化しており、その変化についていけないと体調を崩すことになります。反対にうまく自然のエネルギーを利用すれば、若返り元気に心地よく過ごすことができるのです。
雨が続き、関西でも本日6月６日梅雨入りが発表されました。「近畿地方梅雨入り 平年より1日早い梅雨入り」と。
この季節は寒くもなく、そこまで暑くもないですが、じめじめとスッキリしないお天気が多く、体の不調を訴える方が多いのも事実。どんよりとしたお天気やじめじめした湿度が苦手という方も多いです。
そんな季節柄、今週ご来店のお客様は「絶好調」という方よりも少し「不調気味」という方が多く、頭痛や軽いめまい、体温と汗の調整が難しい、貧血気味など、メンテナンスが必要な方が多かったです。
呼吸法を学んだヒマラヤンセラピーの技術
そんな時は「ヒマラヤンセラピー」でお世話になっている村上先生からたくさん教えていただいた「呼吸法」を。昨年からずっと勉強に行かせていただいている大阪梅田のエステサロン「ヴィラージュ」のオーナーセラピストの先生より25年の経験に基づく技術や知識、体の見立てを学んでいます。
お客様と一緒に、数を数えながら深呼吸していきます。生まれつき集中力や注意力が散漫な人でも心をコントロールするトレーニングをすることによって思考をポジティブにすることも、集中力を強化することも、冷静になることもできます。そのもっともかんたんな方法が「呼吸法」。
時々自分自身のメンテナンスで通っている「ヨガ」でも呼吸法として「ウジャイ呼吸」を習いました。 鼻や喉の奥から音を出す呼吸で気の流れをコントロールする呼吸法の一つです。ヨガでは基本の呼吸法となるそうです。
呼吸でもいくつか種類があるのですが、簡単なのが深呼吸。
「ワー」っとなる前に、またはなった時に、ふと一歩立ち止まって、「ふーーー」っと大きな息をすることで、もっと大きな視点でものごとを考えることができたら、いま「ワー」っとなることはとても小さいことなのかもしれません。そんな小さなクヨクヨ、ザワザワの繰り返しで心を疲弊することなく、マイペースな自分をもっと肯定的にとらえて認めて好きになってあげることによって、自分にかかわるすべての事象をポジティブに捉え、結果、思うような生き方ができる、そういうことにつながっていきますようにということを願って。
ちょっと考えてみてください。「ワー」っとなってるときは呼吸が浅いはず。深呼吸したら「ワー」っとはならない、きっと。
今週はこんな話ばっかりしていますね。それもきっと今まさに、季節は「長夏」だからでしょう。
長夏とは
6月7月の夏前の季節、すなわち「梅雨」。消化器の疲れが出る季節と言われます。
五行説では「土」のグループとなる「長夏」は気候は「湿」、臓器は「脾」、味は「甘い」、心は「思」。
梅雨は湿度が上がり、じとじとします。また、温度と湿度の影響で食中毒も多く、胃など(脾)の消化機能が低下しやすいものであり、甘味(炭水化物)を摂り過ぎる傾向も。そうすることで、胃腸の不調を招きやすい季節でもあります。
さらに梅雨の高温多湿は、むしむしじめじめと過ごしにくく不快指数が上がり、その代わり気分は下がってしまうという悪循環。心は「思」という字があてはまり、本来、思い悩みがちな季節で、とにかく体の不調を訴える方が増える時期なのです。
むくみや蕁麻疹、体重さえもかえるほどの強いむくみを抱える方、そして、麺類やパン類が欲しくなる、なんともまぁ過ごしにくい、太りやすい、皆が一番苦手とする季節で、「ワースト」かもしれません、春・夏・秋・冬ではない五行説の「長夏」。
今年は本当に、特に今週は皆さん同じ「長夏」ならではのお悩みでご来店の方が多いです。マイペースで一呼吸、健やかに過ごしましょう！
皆さまのご来店を心よりお待ちしております😊
Relaxation Esthetic 彩
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